沖縄レポート(6月21日〜23日)
野田淳子
6/21
宜野湾「佐喜眞美術館」での会沢芽美「未来色コンサート」のゲストとして出演。原爆の図で知られる丸木位里、俊夫妻が一九八三〜八七年に描いた大作「沖縄戦の図」ガマでの悲劇が恐ろしい迫力でせまってくる絵、端のこの絵がかけられた第3室でコンサートをと企画していましたが、魂が飛び交っているような不思議なこの部屋を見て、私も芽美さんも「ロビーで歌いましょう」と意見一致。急遽会場を変更。
予想を上回るお客様が続々つめかけました。読谷中の5人の女子生徒のすばらしい三味とうたの演奏も交え、芽美さんの一人語り、私のうたと聞いて頂きました。
ガマで子どもを殺さざるを得なかった女性を演ずる華奢な芽美さんに涙がでました。
6/22
昨晩片づけ、翌日の準備などで深夜に寝たにも関わらず、朝から元気な芽美さんの案内で、残波岬に近い「チビチリガマ」(避難住民lo15/140、名中85名が強制集団死した壕)に行きました。男性15才以上は軍隊へいき、残されたお年より、女性、子どもたちが敵のなぶり物にされるよりは自分たちの手で…と愛する人達と殺し合った場所。二度とこんな悲劇を起こしません!と手を合わせてきました。
そのあと嘉手納基地を見渡せる場所や、「象のオリ」と呼ばれる大スパイ基地、読谷村役場の憲法9条の碑も見る。夜は、名護のKAZEでライブ。ひきこもりを乗り越えた若者達や子育て真っ最中のお母さん達が頑張って下さいました。
6/23
アレン・ネルソン関西事務局の竹内さんが4月から大阪より沖縄に移ってこられて、この日、南部を案内して下さいました。
ひめゆりの塔の舞台となった南風原陸軍病院壕のあとや文化センター、それぞれの壕の前で慰霊祭が行われていました。
民衆の慰霊の場「魂魄の塔」では喜納昌吉氏と会いました。夜は京都からのうたごえの皆さんと交流。
今回、沖縄で歌いたいという思いを快く受けて下さった芽美さんに心から感謝します。「野田さんの申し出が3年ぶりに私のコンサートに取り組むきっかけになったのよ」と言って下さるあたたかさ!ペンションのオーナーとして、料理人もガイドも、そして歌手もやってのけるエネルギーに心底驚きました。平和が大好き、人が大好き、小さな身体ででっかい心の人でした。私も帰ってから、じっとしてられなくて、平和の想いを子どもたちに少しでもたくさん伝えたいと、さっそく地元の小学校へコンサートのおすすめにいき、即OKが出て9月に歌うことになりました。
沖縄でお世話になった皆さん、ありがとうございました。また、必ずいきます。 |