☆ 野田淳子コンサート通信 ☆
「歩きつづけて」bP2
(2001年3月発行)

「歌って、登って」私の人生 

佐々木 雅博

「楽しくなけりゃ人生じゃない、楽しい事ばかりあるはずがない」と心に刻みうたごえと登山と障害者と登る山歩きを続けてきました。

うたごえと登山はもう40年に、障害者登山も20年になり、思えば遠くへ来たもんだと振り返れば、本当にたくさんのドラマが綴られ多くのすばらしい友人たちとの出会いがありました。

野田淳子さんとの出会いもその1ページでした。

1993年、第13回とよの障害者登山は甲山に登って森林公園の野外音楽堂でコンサートを開こうとの企画が持ち上がり、歌は野田淳子さんにお願いすることになりました。「ギター一丁抱えて来て下さい」と軽くお願いしたつもりでしたが「そんな訳には行きませんよ!」といわれてびっくり。野外ステージでギターを弾き、客席で聞いて貰うには音響が無くては全然だめですよと!言われてみればその通りですね!

その日、10月13日、淳子さんは自前で音響さんを手配して来てくれました。秋がただよう六甲山麓に澄みきったうたごえが響きわたりとってもいい気分で家路に就くことができました。

障害者と一緒に山に登りだしたのは1981年の国際障害者年に大阪の障害者団体と山岳連盟がバス5台で立山に登ってから一気に広がり20年たった今でも広がり続けています。

私がなぜ『障害者と一緒に』にこだわるか?、それは社会的弱者に光が当たらない社会はそこに住んでいる人達みんなが不幸なんだと学んだからです。

昨年12月1日、ドーンセンターで買い求めた樋口啓子さんの(四角い空)「真心つむいで」は本当に感動しました。「こんないい本があるんだよ!」と友人に勧めています。感動の輪が広がることが明るい社会造りに役に立つんですよネ!

そんなことを考え、歌いながら登り、登りながら歌っています。

 

<シリーズ> 野田淳子と私
 「歌声に酔い、美酒に酔う」

松本幸三

野田淳子というフォーク歌手の名前を知ったのは、随分昔のことだと思います。堺市白鷺で毎年開催されていた、「生協まつり」で大学のグランドで歌を聞いたのが、初めてのように思います。

どんな歌を歌っていたのか忘れてしまいましたが、歌声はとても爽やかだったという印象は今も残っています。

その時は、それだけで終わりしばらくは、名前も歌声も目にすることも少なかったのですが、その後、妻に連れられて行くとそこにいつも野田さんがいて、少しづつ手伝うようになりました。手伝っているのか、邪魔しているのか分かりませんがコンサートや、集会等に出演されるときには邪魔をしにいっていました。そのあとの打ち上げが必ずありました。すばらしい歌声を聴き身も心も酔ったところで、美味しいお酒で酔うことのできる二重の幸せ、この楽しみはゆずれません。

2000年12月1日ドーンセンターで20世紀最後のコンサートを聞きました。この舞台の野田さんは、今までよりひとまわりも、ふたまわりもおおきく、歌(声)の響きが人々の心、からだを包み込みました。歌声そのものがすばらしい響きで会場全体を包みましたね。

私たちの生活は、今大変です。いろいろ暗いニュースが一杯です。親殺し、子殺し、幼児虐待、なぜこんなことが起こるのか、常識では考えられない、私たちが持っている常識という言葉も通用しない出来事、犯罪が起こっています。心が寂しい世の中になってきました。

野田淳子さんの歌声にのせて乾いた心に潤いを届けたい、その手助けができる幸せを感じています。

 

コンサートの感想

2001年1月 広沢小学校(京都市)の感想文集から

わたしは、歌を聞いてたら心がほかほかしてきておもしろかったです。おもしろいなあと思った歌は、元気かいがおもしろかったです。かなしい歌は、千羽づるです。思いうかべてみたらこわくなってきました。かわいそうだなと思いました。(2年 女)

子供は習い事があったのでいっしょに行けませんでした。でもぜひ子供にも聞かせてやりたかったと思いました。きっと心に残るはずです、何か胸にくるものがあったと思います、涙があふれました、はずかしいくらいに…。そう、みんなちがっていいんだ生きているだけでいいんだ、感謝しないと。元気で健康に暮らせる事に…そう改めて思わされました。(保護者)

私は、今日の歌の中で私と小鳥とすずとが一番よかった。金子みすずさんの詩に作曲をするなんてすごいと思った。金子みすずさんの詩も好きだけど、この歌も好きになった。みんなで楽しめる曲もあって、すっごい楽しいコンサートになりました。(6年 女)

きれいなこえだな。いいうただな。ショッピングのうたはおもしろいな。かなしいうただな。つよいこえだな。たのしいうただよ。(1年 女)

3才と5才の息子には少し難しかったかもしれなかったけれど、ショッピングバッグのうたの手話のうたは喜んでうたっていました。(保護者)

命が大切なのは、前から知っていたけど、今、改めて、それを思うことができました。(6年 女)

今日のコンサートは本当によかったです。私も、千羽づるのきょくでなみだを流しました。とてもかわいそうだなと思いました。そして、私は、生きていく、ゆうきをこのうたでもらいました。とてもかんどうしました。ぜひまた広沢小学校に来てください。私はもうすぐ卒業してしまうので、会えませんが、次の学校でもがんばっていきたいと思っています。本当にありがとうございました。(6年 女)

曲の詩の内容もすばらしかったし、のだじゅんこさんの声もすごくきれいでした、イェ→イ のださんの声は、私のおく深くまでしんにゅうしてきて、かん動をあたえてくれました痰ニって→も何かを考えさせられました。(6年 女)

ぼくはきょうのコンサートにきてとてもたのしかったです。21世のまくあけってしらなかったからとてもびっくりしました。(1年 男)

今日は、とっても、楽しかったです。野田さんの歌声は、私のすわっていた、うしろの方まで、ひびきわたり、とてもキレイでした。歌で命の大切さを、伝える事は、すばらしい事だと思いました。今日は本当にありがとう。(6年 女)

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