☆ 野田淳子コンサート通信 ☆
「歩きつづけて」bP7
(2002年12月発行)

みんなで創り上げたコンサート、大成功でホッと

阿部秀明(畷たんぽぽ保育園を支える会会長)

11月9日は例年を大きく下回る寒い日でした。1年近くかけて心歌コンサートを準備してきた私たち「心歌コンサート実行委員会」のメンバーは、緊張した面もちでこの日を迎えました。

今回の『野田淳子コンサートin Osaka』は畷たんぽぽ保育園の関係者と野田淳子さんによって組織された「心歌コンサート実行委員会」が企画運営しました。

「畷たんぽぽ幼稚園」は市民の手によってつくられた大阪府四条畷市内にある保育園です。働きたいけれど子どもを預けるところがなく困っているお母さんや、子育てに悩むお母さんたちの声から、1996年の春保育園建設運動が起こり、「四条畷に共同保育所をつくる会」が結成され、「みんなでつくる みんなの保育園」のかけ声に多くの市民が賛同してくださり、寄せられた浄財によって2001年3月竣工、同年4月認可園として開園しました。

子どもたちの健やかな成長を願う私たちの思いと、命の尊さを歌う野田さんとつながり、今回のコンサートが提案されました。(野田さんはつくる会時期からの会員さんでもあります。)

実行委員会には野田さんも何度か来てくださり、どんなコンサートにしようかと一緒に話し合い、歌も聴かせていただきました。(生の歌声はまた一段とすばらしい!)こうしてみんなで懸命にチケットを広めたのですが、思うようにはいかず、どきどきしながら当日を迎えたのでした。しかし開けてみると予想以上に多くの方が来てくださり、胸をなで下ろして開演。

初めて野田さんの歌を聴く方が多く、最初は堅い感じがした会場の雰囲気も、誰しもよく知っている歌からほぐれ始め、どんどん野田さんの歌とお話に引き込まれていきました。小さな子を持つ親たちは「小さき魂」や「千羽鶴」では我が子と重ね合わせて聴かずにはおれなかったことでしょう。

野田さん本当にありがとうございます。又遠いところから足を運んでくださった方々にも御礼申し上げます。

 

<シリーズ> 野田淳子と私
 不思議な出会い… 野田さんに魅せられて

原田友一

金沢で、手作りの野田淳子さんのコンサートが、こんなに短時間で実現するとは思っていませんでした。

そもそもの始まりは、今年5月、淳子さんのホームページアクセス10、000番に巡り会った事から不思議な出会いがあります。記念に戴いたCD「私はここにいる」を聞いて心は揺らぎました。「生で聞きたい!」「たくさんの人に聞いてほしい!」コンサートを開くきっかけは、ごく単純な動機でした。

淳子さんの歌にひかれるのは、やさしい気持ちになれる。何より心にしみる。心安らぐ歌だから命を愛しみ、平和を願う人にはぜひ聞いてほしい歌である。そんな想いを、周りのうたごえの好きな仲間たちに話し、金沢コンサート開催を呼びかけました。

みんなの反応はすこぶる良く、たった三ヶ月という短い期間にもかかわらず、力を貸してくれました。そんな実行委員の仲間たちには、負担をかける申し訳ない気持ちと、感謝の気持ちでいっぱいです。そして、なにより野田淳子さんのコンサートを一緒に取り組み、楽しもうという連帯の気持ちを養う事が出来たのは、大きな収穫だと思っています。

会場となった安原会館では、この地域で以前に中嶋光一さんをお呼びした事もあり、不思議な?出会い・つながりは続くものですね。

野田淳子さんの生の歌声は、本当に心に響いて来ます。「チビチリガマ」「小さき魂へ」をはじめ、命の重みを感じさせてくれるやさしい歌たちは、会場を感動に包んでくれました。そして、何よりも心歌コンサートのタイトルにもなった「歩きつづけて」は、参加してくれた人たちをあたたかい気持ちにさせてくれたと思っています。

心にしみる野田さんの心歌を、再び金沢で響かせたいと実行委員一同考えております。

今回のコンサートが、野田淳子さんを知ってもらえる良い機会になったと思っていますし、来年も開催する意味は大きいものがあります。

あらためて、野田淳子さんの歌は広めなければいけない!そんなふうに感じています。でも、あわてず力まずゆっくりと、広めて行きたいですね。

 

コンサートの感想

2002年9月 粟田小学校の感想文集から


すごくきれいなこえだったよ。たのしかったよ。とってもたのしかったよ。(1年・女子)

まえきいたけど、おはなしを、うたにするなんておもってもいなかったからわたしもやってみたいなーとおもいました。ありがとうございます。(2年・女子)

コンサートの時は、すごくたのしかった。今まできいたので一ばんたのしかった。またあわ田へ来てください。(2年・男子)

みんなで歌うと楽しいです。しらない歌もありました。さいごに大きな古時計歌いましたよね。大きな古時計で3番てかなしいですね。 (3年・女子)

ショッピングバッグのうたでぶたいでやるのが楽しかったです。(3年・男子)

ぼくは野田さんの曲をきいて「わたしとことりとすずと」は、詩だと思っていたけどほんとうは、歌にもなっているんだなあと思いました。それと子ども2人がなくなった歌があったけどあれは、ぼくもないていました。(4年・男子)

いちばんかんどうしたのは「わたしと小鳥とすずと」の詩です。教科書で「詩」としてならって歌として聞いたのははじめてでしかも自分で歌を作ってとってもかんどうしました。それと「元気かい」の歌は、とってもあかるい歌でとってもおもしろく、みんなもさんかできて、よかったです。(4年・女子)

わたしは、野田さんのコンサートをきいてとてもかんどうしました。とてもうた声がきれいでした。ショッピングバッグのつくりかたがとてもわかりやすかったしとてもたのしかったです。しらないうたもあったけどとてもあかるくてたのしかったです。わたしがしっているうたもあったけどあんまりしらないうたがとても多かったけどとてもたのしかったです。(5年・女子)

ぼくのしっている歌はすくなかったけどかなしい歌やたのしい歌いろいろな歌がきけてよかった。ぼくは音楽をならってたけどむつかしかったのでやめました。そして音楽がいやになったけど野田淳子さんの歌をきいてすきになりました。ほんとうにいろいろな歌をきかせてくれてありがとうございました。(5年・男子)

私は、野田淳子さんのコンサートを見て『平和』や『命』のことについて改めて考えさせられました。野田淳子さんの歌っておられる歌は、『命』の大切さや『平和』についてのことがたくさん伝わってくる歌だなあと思いました。野田さんが、と中で話された一歳の男の子と三歳の男の子の話は本当に悲しかったです。野田さんの娘さんが言っておられた事を歌にして歌われた時には、すごく心にひびきました。金子みすずさんの「私と小鳥とすずと」も、とても心にひびきました。この詩の良さを音楽とともに実感しました。「大きな古時計」は、今、オリコンでも一位で何度も聞いているけど、歌う人それぞれによって伝わってくるものがちがうような気がしました。私も、音楽は大好きで、家でもよく聞いているけどあんなに詞をじっくり聞いたのは初めてでした。また聞きたいです。(6年・女子)

ぼくは、野田淳子さんの歌を、聞いて、すごく、いい歌だと思いました。すごく高い声でリズムもよくて、とくに歌声がいちばんよかったです。せんばづるという歌は、戦争のことを、ものがたっていて、ぼくは、なみだが出ました。淳子さんと一しょに歌って、歌いながら、ギターをひいて、歌もいろいろ、おぼえてて、大変だなあと思いました。もっと淳子さんの歌をききたかったですけど、やっぱり時間がたつのは、早いです。(6年・男子)

私は、野田さんの歌を聞いて、すごいなと思ったことが二つあります。
 一つめは、声がよく響いていて大きかったことです。講堂中に響き渡っていて、私もあんなきれいな声で歌いたいなと思いました。
 二つめは、金子みすゞさんが作った詩の一つの「わたしと小鳥とすずと」を自分で作った曲は、とてもおだやかな感じがしました。
 他にも知らない歌もあったけれど、一番すごいなと思ったのが、自分のオリジナルの曲を、詩と合うような曲を作れるて、すごいなと思いました。悲しい歌もあって、私は、歌というのは、ただ書いてあるのではなくて、自分の思いを、詞にして、それに曲をつけるんだなと思いました。歌は、楽しくしてくれたり、悲しいことを伝えてくれて、その詞を作った人の思いがつまった箱だなと思いました。(6年・女子)

今日は、野田淳子さんのコンサートが、ありました。そこで、私は新しい自分を知りました。自分でも、びっくりした事です。
 「みなさぁん、今日は。」
 コンサートには、興味はありませんでした。でも、だんだん歌を聞いているうちに、興味がわいてきました。
 「元気かい。」
 「元気かい。」
 「君の。」
 「君の。」
 みんな口々に、歌い出して、盛り上がっていきました。私も、野田さんの歌に合わせて、歌い出しました。なかには、悲しい歌もあり、泣きそうになったり、笑ったり、歌ったりして、とても、楽しかったです。そのうちに、私は、新しい自分に気付きました。歌う事が大好きな私。みんなと盛り上げる事が楽しい私。色々な私が、大好きになって、とても、うれしかったです。だから、これからもそんな自分を、生かしていきたいです。
 新しい自分に気付かせて頂いて、ありがとうございます。野田淳子様。  (6年・女子)

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